商品紹介

商品紹介

恵(めぐみ)シリーズ

純米

いづみ橋 海老名耕地

恵 海老名耕地 ~since2002~

【恵(めぐみ)シリーズとは?】

泉橋酒造の恵シリーズは、地元栽培の山田錦をトラディショナルな日本醸造協会の9号酵母で醸すクラシック商品です。穏やかな香りと料理との相性、辛口であり、熟成にも耐えられる酒質をコンセプトに仕込んでいるものです。

【名前の由来は?】

「恵(めぐみ)」という名前の由来は、日本人の道徳のひとつである「五恩五恵(ごおんごけい)」から。
これは、5つの恩と恵みに感謝しよう、という考え方です。
その5つとは、①太陽、②自然、③祖先、④師、⑤友です。

1996年以来 地元での酒米栽培を復活し、その過程でこの5つの恩と恵みを本当にありがたく感じていました。

よって、泉橋酒造の主力商品シリーズのひとつに「恵み」と名付けています。

この「恵 海老名耕地 純米酒」は、2002年の初リリース以来続く、いづみ橋の代表的なお酒です。

山田錦の栽培時に肥料を控えた田んぼの中からより良いものを選び抜き、あえて精米歩合を80%抑え、爽やかで秋風の香るドライな純米酒です。カツや焼き鳥などとお燗酒にして美味しいお酒です。

【ラベルデザインは?】

海老名耕地とは、古代2000年前より連綿と続く地元海老名の田んぼのことを昔から”海老名耕地(えびなごうち)”と呼んでいます。地元で栽培した山田錦を敢えてたくさん削らず(精米歩合80%、玄米の外側20%しか削らないということ)、大地の太陽、風、水、土壌を自然に楽しめるような酒にしたいと思い、海老名耕地と名付けさせて頂いています。デザインは、稲穂に留まる赤とんぼを墨絵で表現しています。

いづみ橋 海老名耕地

「酒造りは米作りから」の信念のもと、栽培醸造蔵・いづみ橋と地元農家が一体となり醸す低精米の辛口純米酒です。

地元で大切に育てた山田錦を自社精米(扁平精米)で80%まで磨き、手造りで丁寧に仕込みました。

製造方法には特殊な麹菌や酵母菌などを使用せずにトラディショナルな方法を2002年の発売以来続けている、辛旨口で存在感のある味わいです。

 秋に田んぼの吹く乾いた風、稲穂の香りを連想するようなシリアル、穀物系の香り、味わいは決して甘くはないですが、旨みとスムーズなドライ加減のバランスの良い味わいです。冷酒から常温、または、お燗酒(50~55%)で最も本領を発揮するお酒です。

動物性の油脂との相性がよいので、とんかつや塩味の焼鳥、焼き魚などを好相性です。

 また、仕込み水の硬水から来る透明感、ミネラル感も特徴のひとつ。日本酒度(+8~+13)のキレのある爽快な味わいです。

※”栽培醸造蔵”は泉橋酒造の登録商標です

【原材料名】米(国産)、米麹(国産米)
【使用米】海老名市産山田錦 100%
【精米歩合】80%(扁平精米)【アルコール分】16度

【飲み方】◎冷酒 ◎常温 ◎お燗

【商品の容量】1800ml、720ml、300ml

この恵 海老名耕地は、地元の山田錦100%使用、協会901号酵母、辛旨口という商品コンセプトで出来上がった泉橋酒造のロング商品のひとつでもあります。

泉橋酒造 山田錦 栽培

【良い山田錦を作りにはどうしたらよいか? 商品開発当時の商品コンセプト】

良い山田錦を作りにはどうしたらよいか?1996年から酒米栽培に取り組み始めた弊社にとって、2000年当時はこれが最大の”栽培と醸造”における課題でした。

山田錦や雄町などの古い酒米は、過剰な肥料を与えると必ずと言っていいほど収穫前に倒伏してしまい、ロクな原料米を得ることは出来なくなってしまいます。では、倒伏させず、さらには台風にも負けない酒米を育てるには、どうしたら良いのか。

当時(1999年から2007年の間)、泉橋酒造と農家チームのさがみ酒米研究会は、永谷正治氏(元・大阪国税局鑑定官室長)から山田錦の栽培指導を受けていました。年に3回、田植え後とお盆の頃、そして、10月半ばの収穫時に必ずこの神奈川県海老名市に来て頂いておりました。

泉橋酒造 永谷正治先生 山田錦

※故・永谷正治先生(一番左)、2000年の指導の様子)

その指導は、まずは肥料を与えず、田の土壌内に蓄積している余剰な肥料成分を使い切ってしまう、というものがありました。この肥料を与えず栽培して行くうちに、とても良い山田錦、つまり、過剰なタンパク質を持たない米を収穫できることが分かってきたのですが、同時に収穫量がまた少ないという問題もありました。そこで発想の転換をはかり、肥料成分を使わずに良い山田錦を得た田んぼは、栽培しながら精米をしていると考えれば良いのではないか、と。

泉橋酒造 精米機

泉橋酒造の精米工場、神奈川県内の酒蔵では唯一精米機を持つ。

田んぼで精米が始まっている。

そんな田んぼで精米が始まっている山田錦は、それほど玄米を磨かない精米歩合は80%でもいいのではないか、磨かないお米の純米酒に挑戦してみよう、ということになりました。この精米歩合80%は2000年当時はとても珍しいものでした。

純米酒と名のれない普通酒。

また、もうひとつ問題がありました。特定名称酒における純米酒の基準に「精米歩合70%以下」というものがあったからです。つまり、精米歩合80%では、米と米麹だけで純米酒造りをしても純米酒とは名のれず「普通酒(清酒しかラベルにかけない)」になってしまうというものでした。

しかし、そこは挑戦です。そして、良い田を選び、あえて磨かずに美味しい酒を目指し、生まれた普通酒が、この「恵 海老名耕地」の始まりです。

(※2004年/平成16年に、純米酒は精米歩合70%以下は撤廃され、晴れてこの海老名耕地(精米歩合80%)は純米酒と表示することが出来る様になりました)

泉橋酒造 橋場蔵元と山田錦

2010年撮影、蔵元と山田錦。収量は少ないがタンパク含有量の少ない良い山田錦、草丈も短く多雨でも倒伏しない。

  • 特定名称

    純米酒
  • 精米歩合

    80%
  • 日本酒度

    9
  • アルコール度数

    16度
  • 使用米

    山田錦
  • おすすめ温度

    15~55
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