蔵元日記

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2010/11/22

精米機のメンテナンス

醸造用精米機メーカーで有名な新中野工業の渡辺さんが、精米機の調子を見に来てくれました。2010/11/22

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 精米の作業自体は10月の半ばから初めていたのですが、メンテナンスの結果、全く問題なし、とのことでした。

今年の精米作業は、例年の精米時間の約1.5倍ほど時間がかかります。

 通常、精米機の精米に要する時間はとても正直で、同じ分量・同じ精米モードの場合、お米が良い時は悪い時に比べ、精米時間が長くなります。何故かというと、例えば、胴割れや未熟米などが多く含まれる玄米は、これらの問題ある玄米が先に崩れヌカになってしまうので、精米機自体は、重量で精米歩合を計測しているので、結果はやく精米作業が終わってしまいます。そして、残った白米も目標の精米歩合に程遠い、といったことにもなっていまうこともあります。

 全国的に世の中のお米が高温障害を思いっきり受けている本年、うちのお米は、うちの酒米研究会のみなさんの努力のおかげもあり、夏場の高温の影響を受けず、良いお米に仕上げっていました。当初はそれで精米時間がかかるのだろうと思っていましたが、やはり、今年の海老名産山田錦は堅いようで(これは高温の影響)その結果もあり、以上に精米時間が長い傾向にあるようです。

 ちなみにどのくらい長いのかというと、山田錦玄米20俵(1200kg)を丁寧な精米モードで50%まで精米するといつもなら40時間ほどかかるのが、61時間もかかってしまう、ということです。

 ちょっとビックリですよね。精米を始めた当初は、精米機の調子が悪いのかとも思いましたが、今回のメンテナンスの結果、そうではなく、お米によるものだということがわかりました。

 扁平精米の場合もどうように時間が余計に掛っています。(>_<)

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