蔵元日記

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2011/02/28

一膳のご飯には?

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 2/26に行われた用水路ウォークでは、全行程で主催者の神奈川県庁の方々がとても丁寧に農業や用水路のことを説明してくれました。写真は、水門近くの暗渠になった用水路トンネルを探検に行くところです。久しぶりにワクワクする体験でした。でも造られたのは昭和5年から15年の間なのですから、驚きですね。

担当者さんの説明の中で、ご飯一膳分のお米を栽培するには、500ml入ペットボトルで何本分の水が必要でしょうか? という問題が小学生達に出されていました。

答えは、500本。

たった一膳分のお米の栽培に250リットルものお水が必要なのだそうです。

 ちなみに、私の計算では、山田錦の純米酒1升(1.8リットル)を醸造するのに23膳分のお米が必要になります。ということは、250リットル×23膳=5,750リットル、つまり、6トン近くの相模川の水が必要ということに。森林大国・日本の恵みにあらためて感謝するかりです。

また、この用水路の水は、農業だけでなく、地下水の涵養や様々な動植物を育むなどの田んぼの多面的機能を作り出していることも凄いことです。

 

※暗渠(あんきょ)とは

地下に埋設された河川や水路のこと。反対に、地上で普通に目にすることの出来る水路は開渠と言われる。

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