仕込み水 と きき水
さる2月のはじめに20種類を超える国内外のミネラルウォーターを「きき酒」ならぬ「きき水」する機会に恵まれました。
酒蔵にとって水、とくに仕込みに使う地下水はとても、とても大切なもので毎日口にもしています。
しかしながら、実は変えられない、つまり、基本的には一度蔵の場所を決めてしまえば、そんな簡単には変更できないものです。
そんな中で今回の依頼を受けて、正直他所の水の良し悪しなどをいうことは恐れ多いと思い、当初は断ったのですが、
ミネラルウォーターはよく飲みますので日頃の経験が活かせることも楽しいと思い、参加させて頂きました。
『 料理王国2012年4月号』
http://www.cuisine-kingdom.com/bknumber/212.html
★蔵元代表、ソムリエ、シェフが三つ巴沸騰、水議論。
泉橋酒造 橋場友一/シャルパンテ 藤森 真さん/「レフェルヴェソンス」生江史伸さん
一緒にきき水をされた方達もとても多種多様な意見があり、とても興味深いものがありました。
きき水の方法は、水の名前だけがわかり、中身がどんな成分なのかは全く情報のない中でのきき水でした。
しかしながら、皆さん、各個人の嗜好が決まっており、さすがでした。
とにかく楽しい時間をありがとうございました。
弊社の仕込み水も参考に持っていったのでしたが、
弊社の仕込み水は、蔵の敷地内で地下100mから汲み上げた丹沢山系の伏流水です。
成分値などは以下のようになっていますが、国内の水としては「硬水」に属し、発酵力の強くなる辛口にし易いお水です。
(写真)神奈川県企業庁のHPより数値を借り、そこにいづみ橋の水データを加えています。