蔵元日記

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2011/02/26

頭首工?

頭首工(とうしゅこう)と呼びます。これは、川の水を堰き止めるために造る堰(せき)のことで、12メートル以上あるものを「ダム」と呼び、それ以下のものをこの「頭首工」と呼びます。普段聞きなれない言葉ですね。

2/26は神奈川県の企画で「かながわ農業大発見!~冬の農業用水路ウォーキングと地場産食体験~という県央を流れる相模川添いの農業水路を歩き、学習しようという催しが行われました。そして、農業用水路ウォーキングのスタート地点が、この磯部頭首工(相模原市南区)でゴール地点が、弊社でした。

 私も次号の『酒蔵の味噌本』の取材を兼ねて、藤田千恵子さんとカメラマンの林さんと参加致しました。

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(写真)磯部頭首工

普段なかなか意識することのない施設ですが、なんとこの頭首工が造られたのは、昭和10年代です。以来、相模川の両岸地域に農業用水を供給し続けてくれています。このありがたみは言葉では語りつくせないものがあります。現在でも相模側の左岸地域だけでも(相模原市、座間市、海老名市、寒川町、藤沢市、茅ヶ崎市)水田680ha(昭和5年当初は2200ha余)にかんがいを行っているそうです。

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