泉橋の挑戦と責任

地元の農業経済と共に歩む

泉橋酒造の農業活性化への取り組み、農業にまつわるお話をご紹介します。

地元農業の一部としての泉橋酒造の存在

泉橋酒造は、神奈川県の西部のそびえる大山と丹沢の山々、そこを水源とする相模川の豊かな流れが作り出す海老名耕地の存在。そして、その耕地から育まれる豊かな農産物があったからこそ、私たちの酒蔵は始まりました。私たちは、太古よりの昔より続く地元の農業の一部であると考えています。私たちの酒蔵は、私達だけのものではなく、農業に携わる方から、お酒の販売に携わる方、そして、愛飲家の方々みんなのものと考えています。

田んぼも酒蔵も未来からの預かりものです。

相模原市の田名望地河原の圃場

酒販店さんや飲食店さん達と一緒に田植えを行う田植えイベント。2014年で19年間連続開催中。

地域の農業活性化

平成9年(1997年)以降、 泉橋酒造は「さがみ酒米研究会」の会員農家と連携し、地元での酒造用の酒米の栽培面積を少しずつ増やしてきております。平成27年(2015年)現在、私たちの栽培地は海老名市の全域、座間市の新田宿、相模原市の田名・望地河原、諏訪森下(大島)となっております。それぞれの地域で多数の農家さんの田んぼを耕作させて頂いております。また、耕作させて頂く田んぼには、休耕田や荒れた田などもありますが、逆に私たちが耕作することで地元の田園風景が守られ、農業環境の保全にも役立つことができています。泉橋酒造は、地域の方々と共に明日の農業を考えていきたいと考えております。

田名望地で休耕田を元に戻す2012/04

田名望地で休耕田を元に戻す2012/04

環境保全の取り組み ~とんぼを守る農業~

未来から預かっている田んぼだから、なるべく良い状態で守っていきたい、と私たちは考えています。具体的には、化学農薬の使用量を抑えることもひとつです。お米を栽培する場合に使用できる化学農薬基準は(神奈川県の慣行栽培基準)14成分です。(これは全国でも最も少ない都道府県になります。)そこで、私たちは種モミの消毒の際には化学農薬に頼らない温湯消毒(おんとうしょうどく)を行い、低肥料でお米を育てることで、虫や病気を寄らせない健康的な栽培方法をとっています。平成23年の化学農薬の使用量は、神奈川県の慣行栽培基準の6割減でした。また、泉橋酒造で栽培する品種に関しては、農薬を91%~100%減に成功しています。

また、田んぼをより健康的にし、また、動植物を豊かにしていくために神奈川県や水利組合、海老名市と協力し、冬場田に水を張る「冬期湛水(とうきたんすい)」の実験なども行っております。

初期の除草剤の代わりに米糠を散布。結構な労働量になります。

蔵の北側に広がる冬期湛水の実験田。

大豆農家さんとの打合せ・勉強会

楽しい田んぼの生き物調査

しかしながら、農薬を減らしても、冬場田に水を張っても、実際にどんな効果があるのかは私たち人間にはわかりづらいもの。そこで、田で育つ生き物の調査を泉橋酒造では毎年行っています。具体的には、特に昆虫を捕獲しし記録に留めていくことをしています。田んぼで生きる彼らへのまなざしを向けることは、自然と環境保全していこう、という気概に繋がります。また、その気概は美味しいお酒へと結びつくはずでもあります。

最近では、地元の小学校のサマースクールで「田んぼの生き物教室」を出前して行うようにもなっております。

田んぼの生き物調査2008年~

調査で捕獲されたアジアイトトンボの雌

小学校のサマースクールでの田圃の生き物教室の様子

さまざまな神奈川の恵みをご紹介

地元・神奈川県にも以外にもたくさんの農産物があります。たとえば、小田原市の曽我の梅もとても歴史があり、海老名市の苺も県内ではもっとも生産量があります。泉橋酒造では、これらの梅や苺を譲って頂き、弊社の純米酒に漬け込みリキュールの製造も行っております

神奈川県小田原の生梅

左から、大吟醸梅酒、純米梅酒、純情いちご酒

純米大吟醸に生梅を漬け込んだ梅酒のラベル

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